ストーリー


 古来より、闘うことでその存在価値を見出してきた一族『スティンガーヘッド』。その力は他の生物を凌駕し、戦うごとにその力を高めていった。決して歴史の表舞台には姿を現さなかったが、その力は恐れられた力として密かに語られている。

 そして長年の月日が流れ・・・一族の血は現代にまで引き継がれていったが、時代の変化と共に戦闘の血は薄れていった。19代目の子孫『ベン・スティンガーヘッド』は、戦闘力もさることながら学才に秀でており、数多くの発明品を世に送り出す天才科学者となっていた。彼は特に闘いを嫌った・・・というよりは純粋な闘いは好きではあったが、それにより他者が傷つくことをひどく嫌っていたのである。

 ある日、ベンは自分の体に流れる血が戦いを欲していることを悟り始める。「この血を鎮めるには、やはり闘うしかない・・・しかし、再び血の歴史を蒸し返すことになる・・・何のしがらみもない、本当に『楽しい』と思える闘い・・・ならば私のこの科学力を以て・・・。」

 数ヵ月後、スティンガーヘッド邸より、世界各地へ格闘大会の招待状がばら撒かれた。身体の外傷を肉体内部のダメージへ変換する安全装置『ダメージカリキュレーター』等、装置の開発に成功したベンは、意気揚々と格闘大会の開催を決意した。

「これで純粋なる格闘を楽しむことができる。私の願いが叶ったのだ、頂点に登りつめた者には望みを一つ叶えることを約束しよう・・・。

格闘エンターテイメント『ピースフル・グラップリング』の開幕だ!」



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